秋田への旅路 その9 ~日本海入線まで~
秋田駅のみどりの窓口で、すんなりと切符を購入。乗車券\10820、特急券\3150、B寝台\6300、計\20270。うーむ、飛行機を考えると安いのだがフェリーと比べると断然高い。
秋田駅からは終電から数えたほうが早い寝台特急「日本海」である、切符を買っても実のところまだまだ時間を残している。駅ビルに入っている土産屋を軽くまわり、晩御飯を食べにいくとこに。駅から千秋公園に向けて、とぼとぼ歩いて15分。たどり着いたは、「無限堂大町店」。どうやら夜は居酒屋メニューとなっているが、しっかり秋田名物の稲庭うどんがある。さて、日本三大うどんの一つである稲庭うどんのお味はどうだろう……。
▲比内地鶏のつけ麺\1160を食べる。
よくある説明の通りに、麺はひやむぎより若干太いが通常のうどんよりは細くひらべったい。端的な印象としては、きしめんと素麺を足して二で割った感じである。その食感は、うどんよりも素麺に近く滑らか。つけ汁に入った地鶏の肉厚な食感と比べる事ができるので尚更である。普段、大阪のうどんや讃岐うどんを食べる機会多い分、こういったうどんも面白い。コシは弱いが決してないわけでなく、歯ごたえもある。しかし、その素麺のような滑らかさの方が勝るのでどんどん喉の奥に入っていく。地鶏が入った汁の方も、濃すぎるというわけでもなくよい塩梅。あっという間に食べ終わる。のどごしのよさもあってか、食べごたえを感じるという量でなかったので、少々物足りなさも感じる。大盛を頼むか1品料理でも付け足した方がよさそう。
寒くなった夜道をブラブラと歩きながら駅に戻る途中でコンビニに入る。コンビニに食用菊が売られている事に土地柄を感じながら驚きつつも、入ったコンビニがビジネスホテルの1階のテナントだったのでコーヒーサーバーがあり、また安かったので食後の一杯と夜の寒さを紛らわすために思わず購入。
駅に戻ってからは、みどりの窓口横に設置された駅の待合室で垂れながされたNHKを見ながらコーヒー片手にぼけーと過ごす。後々、考えたらカラオケなりネットカフェなどに入ったらよかった。刻々と時間だけが過ぎるが、その割に待合室にいる人の数が減って行かない。中には大きな荷物を抱えて座っている人も同じ「日本海」か、はたまた「あけぼの」だろうか。いやいや、最終の「こまち」というのも考えられる。
我慢して座っているうちに、ようやく時計が21時を回った。「あけぼの」を見たいので、そろそろ駅に入る事にする。日本海入線まではまだ1時間以上あるが。夜の帳もおりきっているので駅自体が閑散としてきており、くたびれたサラリーマンや学生がぽつぽつと吸い込まれるように改札内入っていく。それに誘われるように、駅中に入る。待合室が暖かったのもあり、ホームに抜ける風が身にしみる。
入線してくる横のホームで「あけぼの」を待っていたのだが……。これが大誤算、牽引してきたEF81-138はするするとホームのどん端で停車。こちらからではカメラは手も足も出ない、まさにお手上げ。
▲先頭から撮ることはならず。撃沈。
やってしまった、「あけぼの」を見送っても「日本海」入線にはまだ1時間もある。閑散としている中、ホームにて待合室を探すが……、見当たらない。秋田新幹線のホームにはあったのだが、在来線にはなし? ホームに立っていても、寒さにやられるだけなので閑散としている駅中を歩き回る。残念なことに、電光掲示板にも「日本海」のまだ文字はなし。
▲ホームの跨線橋からの「こまち」。まだ最終23:54着が残っているのが驚きだ。
▲終電に向けて着々と列車が停まっては去り、停まっては去り。
貨物が通過する音もせず静まる駅は、人の流れも同じくポツポツ。しかたがないのでベンチに座ってじっと待つ。
▲そうして、待ちに待った日本海の文字が。
「あけぼの」が去った同じホームでようやく、寝台特急「日本海」が入線してくる時間に。夜の帳の中、電車とはまた違った鈍い音を出しながら入線してきた「日本海」を牽引する機関車は、ローズピンクと呼ばれる一般色ではなく深緑に黄色が目立つトワイライトエクスプレス色をしたEF81-44。しかし、客車は豪華寝台特急の「トワイライトエクスプレス」とは一線を画する昔ながらのブルートレイン。しかも、「日本海」はB寝台はもちろんの開放式であり、A寝台も個室では無くいわゆるプルマン式。古き良きなのだろうか、時代錯誤とでも呼ぶべきなのか、はたまた時代に取り残されたと言うべきか何処か昭和を残している。
▲駅へ進入してくる寝台特急「日本海」、トワイライトエクスプレス色をしたEF81が牽引。
6号車のもちろんB寝台に乗る私の後ろにも5人程の乗客が待っている。はてさて、乗車率はどれぐらいのものなのだろうかと考えていると、目の前のドアがゆっくりと開いた。ここから大阪までの長い鉄路が始まる、続く。










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