神戸港で潜水艦を見る

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 先日まで、ポートターミナルにて知覧特攻平和会館にて長年展示されていた三式戦闘機「飛燕」が川崎重工の手によってレストアされた都合で、展示されていました。3日で神戸での展示が終わりましたが、今後リニューアルされる「かかみがはら航空宇宙科学博物館」にて恒久展示されます。只今、リニューアルに向け閉館中ですが、かかみがはら航空宇宙科学博物館収蔵庫オープンとしてプチ展示される様です。
 そんな川崎重工のお膝元の神戸ハーバーランドにはカワサキワールドが。です、和田岬の方へ足を向けると様々な鉄道車両が製造され、また港湾に目を向ければ川崎造船、三菱造船の造船所がある結構な重工業地帯であります。しかし、昨今は中国・韓国メーカーの競争、世界的な造船市場の低迷により、斜陽とまでは書きませんが大変苦しい状況が続いていて、先日は報道にて川崎重工業が造船から撤退するというのが話題になっています。その余波ではありませんが、三菱重工業神戸造船所では既に商船の造船から撤退しており現在は、潜水艦建造に特化した造船所となっています。川崎造船も同じような道を歩んでいくしかないのか、経営手腕と合理化を見守っていくしかありません。ある意味、日本の行末を暗示していますが……。
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 そんなわけで、久々にハーバーランド側に立ち寄ったのでクルーズ船にちょいと乗って潜水艦を見てきました。海上自衛隊の護衛艦建造は昨今はJUMの受注が絶好調となっていますが、潜水艦に限ってはここ神戸の川崎・三菱の造船所が全て担っています。22大綱で、潜水艦の定数が16隻から22隻へ増加される以前より、三菱、川崎と毎年交互に潜水艦の新造を続けています。現在、現役そして建造を続ける「そうりゅう型潜水艦」、そして29年度予算に入った次期潜水艦の建造と、まだまだこの分野においてこの2社は生き残りが可能という事はわかります。
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▲定時運行している3隻のお手軽な神戸港クルーズ。

 豪華客船がその突堤に姿を現す神戸港ですが、観光客向けに観光船が多数運行されています。レストラン船は別として、基本的に毎時運行の1時間かからずの船からの神戸を楽しむ事が出来ます。船からは明石海峡大橋を望める瀬戸内海から神戸空港、神戸大橋、北を向けば六甲の峰々を陸とは違う一面で神戸の眺望が楽しめますが、そこに付随してその2つの造船所横も通るので自ずと建造中、またはメンテ中の潜水艦の姿が楽しめるわけです。平時からの京阪神の海上自衛隊の艦艇といえば、舞鶴まで足を運ばなければ「阪神基地隊」の掃海艇ぐらしかお目にかかれないですが、ある種「秘」なる潜水艦はその建造をこうやってクルーズ船に乗れば見れるというのもなにやら面白いものです。
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▲ドックを見るのも楽しいですが。

 軍港とは程遠い神戸港ですが船内での造船所の案内も潜水艦押しのなのが面白いです。潜水艦の艦種から特徴まで結構、詳しく案内してるのが印象的でした。
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▲浮きドックの奥に、さっそく「おやしお型潜水艦」。

 22大綱で22隻(練習艦含めて24隻)でそれまでより6隻も定数が増強されたので、現在運用中の潜水艦もそれまでの18年運用から24年へと運用がシフトしていくので、自ずと延命化工事が必要となってきています。
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▲シルエットで、「おやしお型潜水艦」というのはわかりますが、それ艦名まではは……。

 手にしてるのがコンデジだけだったので、その艦名まではわかりませんでしたが……。救命具に載っているな名前で辛うじて判断できるぐらいですので……。とりあえず、代将旗が上がっていたので艦長が乗艦しているのはなんとなしにわかります。
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▲よく見ると、旗の端が切れているので「隊司令旗」でしょうか?

 もちろん遊覧船は、停船までしてゆっくりと見学とはいかず、すぐに浮きドックに進むます。こちらにも潜水艦の姿が。
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▲目隠しされていますが。

 対岸のポートアイランドからでも、この浮きドックを見る事が可能ですが、こういったあまり見せられない船が入渠していれば入り口に目隠が施されていたりはしますので。遊覧船のこの近さなら隙間やら、風のいたずらで……。
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▲ばっちり撮れたり……、艦番号も書かれています。

 予定通りなら、来年3月頃に自衛隊に引き渡されるSS508「せきりゅう」でしょうか。
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▲浮きドックの横のドックにも潜水艦っぽいシルエット?

 通常は、呉か横須賀にでも足を運ばなければ見れない潜水艦がこんな間近で変わった姿で見れるのはここ神戸だけです。それでもその昔は、客船や運搬船とトン数の大きな船が多数ドック入りしていたと思えば、この姿は寂しいものかもしれません。
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▲それでも、まだまだ建造中。撤退とはいわずに頑張って欲しいものです。

 川崎造船を超えて、三菱造船は残念ながら潜水艦に特化してしまったので、先日進水式を終えたSS509「せいりゅう」が艤装中。
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▲扉の厚み一つが機密事項ですので結構、覆い被さっています。
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▲「せいりゅう」の文字が。文字は、海上自衛隊によって引き渡され習熟訓練が終わる頃には消されます。

 と、ミリタリー好きとしては神戸港クルーズの楽しみといえばこれぐらい。造船エリアから外れると、神戸空港やポートアイランド、六甲山を望む神戸の街並みといった感じで、普通の遊覧となります。自衛隊の護衛艦が一般公開するのは普段はポートターミナルですので、あまりこちらには足を運ぶ事はないのですが、千円と少しでこの様な光景が見られるのでたまになら面白いものです。以上。㍻28年11月4日


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この記事へのコメント

小林 雅子
2021年02月06日 12:54
兵庫県にあります神姫観光という旅行会社の小林と申します。
訪日外国人向けのパンフレットを作成しております。
神戸港を巡るプランで、このページの画像をいくつか使用させていただきたいと思いコメントしております。トップに使用されている画像が素晴らしいと思いますが、他にもいい画像が続いており、どれを使用するか悩んでおります。
突然のご連絡で恐縮ではございますが、画像使用の許可をいただけますでしょうか。
不明瞭な点がございましたら遠慮なくお知らせください。
何卒よろしくお願いいたします。

TEL:079-224-1881
E-mail:m-kobayashi@shinkibus.co.jp
口木一
2021年02月08日 19:08
小林 雅子様
わざわざのコメントありがとうございます。メールでもお返事させていただきましたが、画像使用については加工を含めご自由にご利用下さいませ。

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